毎日のように新しい施設、設備の話題が配信されています。私も含めて一般的には3月以降に自然エネルギーへの関心が一気に高まって、新しい技術の研究が進み、新しい製品が販売されているように錯覚してしまいます。関連メーカーでは将来を見据え、数年前から技術開発に取り組み、2011年の現在、製品として発表されているのですね。
今日の記事は「発電するバス停」
屋根付きのバス停はある程度の規模の街であれば全国各地で見ることができます。筆者の育った町は田舎ですから、いまだに昔ながらの所謂「バス停」ですけど..。屋根付きバス停の屋根にソーラーパネルを設置し、発電できるバス停が開発され7月20日より販売が開始されます。
マイコミジャーナルが伝えています。
積水樹脂と京セラ、京セラソーラーコーポレーションの3社は7月14日、太陽光発電とLEDを活用した街路施設(ソーラー発電シェルター)「エコシェル」を共同開発したことを発表した。同製品は7月20日より販売が開始される。

発電した電力はシェルターの照明だけでなく、周辺設備や携帯電話の充電にも使え、また余剰電力は電力会社に売ることを想定している点がユニーク。バス停の屋根も雨風をしのぐだけではなく、エネルギーを生産する場所になるなんて驚きです。
節電への意識、環境に優しいまちづくりへの意識、気運が高まっている現在の需要を見込んでいるとのことです。実際にエコシェルのある街が早い時期に出現するかもしれません。私たちはそれを見て「ほ~」と感心するばかりでなく、何故こういう機能を持った設備が開発され、街にあるのか。その背景について知っておくべきですね。
2011年の3月11日以降、私たちは生活から電気がなくなってしまうかもしれないという恐怖を心のどこかで感じています。原子力、放射能の恐怖はもちろんものすごく大きいし、クローズアップされてしかるべきなのですが、電気がなくなっちゃうかもしれない恐怖も、それに劣らず大きいと思うのです。
これから先、日常生活の風景の中にはソーラーパネルのある風景が増えるでしょうし、電灯はLEDになるでしょう。場所によっては、今まではなかった、電気を作るための設備や施設が風景の中に現れるでしょう。いつかそれらのものにも見慣れてしまうかもしれません。でも、今、私達が感じている恐怖や不安、そして不安の背景にあるものを、今という機会に知り、伝えていかなくちゃいけないと思っています。
エコシェルの基本構成セットには約1kWの太陽電池が搭載されて、施工費別の価格は485万円。維持費はどれぐらい必要なのかな?購入・維持のコストを考えると財力の乏しい地方の自治体が購入するのは難しいかも。用途を限定することなく販売する計画とのことですが、この設備が必要なモデルケースや用途のアイデアなどを用意して、コンサルタント的な営業・販売をしていただきたいと願います。購入が必要・適切で、購入コストがかえって住民を苦しめることがない。その条件が満たされなければいけません。
今回の震災以降は環境やエネルギー問題に関して、やや感情的に様々なことが進み、行われているような気がしないでもありません。適切なスピード、コストで自然エネルギーへの転換が進むことを私たちも考えたいと思っています。

