太陽光発電は企業がビジネスとして投融資したり、自社事業として行うことは難しい側面があります。太陽光発電システムの劣化や、エネルギーを自然に依存するため十分な太陽光を得ることができず、収益ベースを確保できないリスクがあるのが原因の一つです。太陽電池の性能を保証する保険の発表は今後の太陽光ビジネスに大きな影響を与えるかもしれません。

保険のニュース 保険市場TIMESが伝えています。

日本初!ソーラーフロンティアに太陽電池向け性能保証保険 を提供

太陽電池の20年間の性能保証

7月28日、昭和シェル石油株式会社の太陽電池事業子会社である、ソーラーフロンティア株式会社は、ドイツのミュンヘン再保険から太陽電池20年間の性能保証を受けたことを発表した。

ソーラーフロンティア

ミュンヘン再保険はその名の通りドイツ・ミュンヘンに本拠地を置く保険会社です。

ソーラー発電が家庭にとっても、企業にとってもビジネスとしてすでに根付いているのがドイツ。ドイツにおいても環境問題に対処するために化石燃料から再生可能エネルギーへの転換が図られました。広く国民の理解を得て、コストを負担してもらわなければエネルギーの転換などできるものではありません。ドイツはこの辺を実に見事に成した国ですね。

太陽光発電を導入することで経済的な利益が得られる制度を作ってしまいました。自然環境のため、将来の環境のため、という説明を理解することは難しい事ではありません。でも行動する動機付けとしては実は弱い。そのために今、貯金から数百万円を支出することは簡単なことではありませんよね。しかし、これが投資であればどうでしょう?必ず利益を出すことのできる投資だとすれば、人々や企業は喜んでお金を出すでしょうし、結果、太陽光発電が拡がる原因となりました。ドイツの促進制度については改めて書いてみたいと思います。

性能の劣化に対して長期間の保証があることで、太陽光発電所そのものの信用が高くなります。投資などの形で事業に参入を考えつつもリスクを考慮して踏みきれずにいた企業にとっては投資リスクが低くなることを意味します。今回の保険締結によってソーラフロンティア社製の太陽電池を利用する発電事業者は資金を集めることに苦労しなくなるでしょう。太陽光発電が拡充する大きなきっかけにもなると思われます。同時にソーラーパネル製造各社にとっては、今後は保険会社と長期の性能を保証する内容の保険を締結できなければ、大規模な発電所で採用されることはなくなるでしょう。